ゲーム内容
プレイ風景
スタート
戦ノ国を初めてプレイする時は、有力大名からの選択となる。
ここでは名門・甲斐源氏の武田家よりプレイしてみる事にしよう。
武田家は能力の高い家臣にも恵まれている。戦ノ国序盤のプレイ風景として、隣国の南信濃へ侵攻し、
領国を増やす手順を追ってみよう。
1.大名選択
2.政治フェイズ 内政
ゲームが開始されると、始めに政治フェイズが回ってくる。
政治フェイズは3ヶ月に1回しか回ってこないので、注意が必要だ。
【内政】コマンドを選択すると、ポイントを割り振る事ができる。 各ポイントは、左の矢尻をクリックするとマイナス、右の矢尻をクリックするとプラスされる。
戦の準備
3.政治フェイズ
【外交】コマンドは他勢力との駆け引きを行う。このコマンドを駆使する事で、優位に展開していく事が可能だ。 | |
4.政治フェイズ 終了
政治フェイズを終了し、次の戦略フェイズへ移る。
風林火山の戦略
5.戦略フェイズ 侵攻
まずは、甲斐に隣接している南信濃を攻めてみる。
序盤は、【侵攻】コマンドを用いて合戦を行い、領国を増やしていく事が多いだろう。
6.終了
戦略フェイズを終えて、合戦へ進む。
7.援軍と調略
合戦が始まると、援軍を申し込む事ができる。
さっそく、同盟を結んだ今川家へ援軍を申し込んでみる。
いざ合戦
武田軍が南信濃へ侵攻した。ここでの攻め口は1つしかない。侵攻した軍団を方面へ配置し、野戦を開始させる。
8.配置方法
9.軍団の入替方法
方面とは
戦ノ国の合戦システムでは、国と国の国境に相当する場所へ「方面」と呼ばれる攻め口が設定されている。 野戦においては、この「方面」毎に戦闘が解決されるシステムであり、何処かの「方面」一つが突破されると攻城戦へ移行する。 よって多くの方面から攻めると、敵も兵力を分散せざるを得なくなり突破も楽になるが 、国数が少ない序盤は同盟勢力の応援も有効に活用していきたい。
10.方面とは
拠点 防御側の拠点(城)
方面 国境付近の攻め口
「方面」が多い国は周囲に敵も多く、序盤の維持は大変ではあるが、中盤以降は交通の要所として重要な国となる。
各方面(①~④)での野戦にて、攻撃側がここを突破すると、防御側は「撤退」か「籠城」を選択する事となる。 「撤退」すると国は攻撃側のもの、「籠城」すると次は攻城戦へ進む事となる。
野戦(攻め口の奪取)
配置が終わると、攻め口となっている「方面」の攻防をめぐり、いよいよ合戦が始まる。 まずは、この「方面」を突破しなくてはならない。
11.合戦フェイズ
野戦方面ごとに攻撃か防御か、「攻防ボタン」をクリックして切り替える。
全ての方面軍の配置が終わったら、「行動決定ボタン」を押してその日の戦いを進めます。
方面へ全く武将を配置しないと、その方面は撤退になるので注意が必要だ。
方面を奪取すると、敵は篭城した。
城攻め
南信濃の小笠原軍は野戦に敗れ篭城した。防御側が篭城すると攻城戦が始まる。 ここで勝利する事によって、晴れて南信濃を手中にする事ができる。
12.攻城戦とは
攻城戦では、方面軍や後陣という考えはなくなる。全ての武将が城攻めへ参加する。
攻防ボタンも攻撃側全体で1つである。
攻城戦の勝利条件
・城が破壊される
・防御側が降伏する
・防御側が撤退する
ここで防御側が撤退する場合、野戦での撤退よりも被害は大きくなる。
攻城戦において、攻撃側は野戦より大きな被害を出す事となる。ここで勝利するには、野戦で戦うよりも多くの兵が必要だ。 なるべく同盟なども駆使し、援軍を求めるなど、多くの兵で攻める事ができる様に努力しよう。
城攻め
篭城する小笠原軍に対し武田軍は総攻撃を掛ける。
13.合戦フェイズ 攻城戦
攻城戦では野戦より被害も多い。よって慎重にならざるを得ないが、今回は圧倒的な優勢であり力押しで攻めた。 他に領国がなく、撤退する事が出来ない小笠原家は、籠城戦の末全滅した。これにて武田家は、攻城戦にも勝利した事となる。
見事!信濃源氏の名門・小笠原氏を屈する事に成功し、武田軍の領国が増えた。 しかしながら、兵力もかなり消耗しており治安も悪い。急いで次の戦いに備えなければならない。
人は城・・・
南信濃を手にした武田家であるが、合戦で手にしたばかりの時は治安の状態が悪く、早急に安定化しなくてはならない。
14.戦略フェイズ 統治
戦略フェイズが回ってきたら、早速、【統治】コマンドを実施しよう。
人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり。
治安は早急に上げておこう。
15.戦略フェイズ 終了
戦略フェイズを終了する。
後の備え
次の戦いに備える為、政治フェイズが回ってきたら【知行】と【俸禄】を実施してみる。
16.政治フェイズ 知行と俸禄
功績が高く信頼できる弟の武田信繁へ、南信濃を与え普代大名としてみる。
戦ノ国では与えられている俸禄によって、兵数は自動的に決定する。
俸禄が高い武将ほど、合戦でも活躍してくれるだろう。
ここでは、功績のあった馬場信春へ加増してみる。
ここまでのプレイの繰り返しで、序盤は勢力を伸ばしていこう。
勢力が大きくなると、次第に外交時の発言力が増していく。発言力が大きくなると、
外交力によっても相手を屈服させる事ができるだろう。
戦国の世を終わらせ、どんな国ができるのか楽しみだ。
戦国コラム
室町幕府のじゃぶり方-衣鉢を継ぐ境地-
実は戦国ストラテジーで、足利将軍を擁立して勝てるゲームはほとんどない。
信長が史実で傀儡として担いだ末に決裂していることがその原因だと思うのだが、
果たしてそう一概に決めてよいものだろうかとも思う。
というのも、決裂した後こそが戦国絵巻のクライマックスであり、そこで足利義昭はきちんと重要な役割を演じているからだ。
確かに信長包囲網は結果的に崩壊して、信長は窮地を脱するのだが、それは多分に武田信玄の急死という幸運の産物であって、足利義昭が担う大義名分の効果とはあまり関係がない。
そもそも義昭を担ぐことに一定の効果が見込まれたからこそ
、信長も上洛時に利用したのではなかったか?
そのうえ足利義昭の影響力が、彼を担ぎ上げた信長との決裂で直ちに失われたわけでもないとすれば、
彼を擁したうえで政権を安定させるという選択肢が、なかったとは言い切れないだろう。
とはいえ、室町幕府の衣鉢を継ぐことは、その負債を抱え込むことでもある。
なぜなら室町幕府とは、荘園公領制が存続している時代の考え方で出来上がった政権であるからだ。
室町時代も後期になると、幕府の法廷には武士達に荘園を押領された公家や寺社による訴訟が頻々と提起されるようになる。
京に上って覇権を握った戦国大名が、幕府本来のあり方に沿ってこの問題を引き継ぎ、解決できたかといえば、かなり疑問だ。
なぜなら荘園押領の主体とは、ほかならぬ戦国大名配下の武士達だったからである。
自分の権力基盤を構造的に掘り崩す要求の数々に、果たして戦国大名が応えられただろうか?
史実で覇権を握った豊臣秀吉が、この問題をどう解決したかといえば、
ご存じ太閤検地で荘園公領制の枠組み自体をいったんチャラにして、有力な公家や寺社にあらためて所領を給付したのである。
これはもう、所領の考え方に関する一大変革であって、室町幕府の形や仕組みを出発点にしたのでは、
到達できない境地のように見える。
以下のような考察を踏まえて、そんなこんなでこのゲームのエンディングをデザインする段階では、
おおむね以下のように考えた。足利将軍を擁して政治的な優位を築き、戦乱を終息させることはパワーバランスの問題として可能だろう。だがいったん平和が訪れたとしても、所領の権利保障に関して折衷的な対応しかできない再版室町幕府(?)は
長期的に安定しないし、安定しないとなれば幕府の裁定に従わない有力者が出て、支持を集めるだろう。
結局、村々の自立と地侍・国人達の成長に権力基盤を据え、荘園公領制にトドメを刺せる新しい性格の政権が待望される
結果になる、と。
そもそも仮定に仮定を重ねた話であって、すでに歴史の話ですらなくなっているわけだが、 実はそう悪くない落としどころではないかと、ひそかに思っている。
ライター:白浜わたる(エンディング執筆担当)