シナリオ紹介記事
以下の記事はSi-phonNewS003より転載しています。
おいちょっと待て!逃げるな家康
『信玄上洛』最初のシナリオは一部の判定を省いてシークエンスを軽めにしている練習シナリオである。
これよりゲームの世界観を感じ取って欲しい。
幼少の頃、小銭で織田へ売られた家康も、今では一端の国持ち大名である。しかも、旧今川領の掌握と、上洛を目指す武田にとって、とても厄介な存在となっている。
信玄上洛の西上作戦シナリオは、練習シナリオとして「敗走判定」「退却判定」の処理を省略している。まずは、このシナリオで基本的な流れを知り、続く長篠合戦シナリオで合戦に絡む流れを習得する。これらふたつのシナリオを以って、全体の流れを知って貰うシステムを取っている。
今回、各シナリオの勝利条件として、伊勢湾エリアの掌握に重要度を置いた。理由としては、このエリアを掌握する事が、岐阜の制圧に繋がり、如いては上洛への礎となる位置付けからである。
このシナリオでは、徳川を撃破しつつ尾張を目指す事となる。
信玄「秋山隊は木曾口へ侵攻し織田を牽制し、本隊と山県隊は遠江へ侵攻せよ」
いきなり三河へ強襲する方法もあるが、史実に倣い進路を取った。織田の援軍のない場所で、家康の首を取る作戦である。その為、能力値の高い武将を引き連れる事になる。
ゲームでは、武将の加算値が戦力に加えられて、合戦処理が行われる。よってこの値が大きいほど、優位に展開できるのだ。
山県昌景「徳川軍へ突撃せよ!」
信玄と山県昌景が率いる戦力は強力である。それでも1ターンで攻め取れる確率は低い。計算上、最初のターンで3ステップの被害を与え、次のターンでも3ステップ以上の被害を与えると、家康を討ち取れる。
山県昌景「家康を逃がしたか…」
計画通り、最初の攻撃で3ステップの被害を与えたものの、次のターンでは2ステップの被害しか与えられなかった。浜松城を捨てた家康は、岡崎城へ逃げていった。
遠江の合戦と同時に、木曾口へ攻めていた秋山隊であるが、この地を早期に制圧し、三河で本隊と合流もしくは、尾張へ流れ込むと非常に優位に展開できる。
基本戦略として、この木曾口へどれほどの戦力を割けられるかが、作戦を左右する。残りが徳川と戦う戦力となるらかだ。キャンペーンシナリオで優位に展開できる様、このシナリオでいろいろ試しておこう。
信玄「明日は瀬田へ武田の御旗を掲げよ」
第四ターンに信玄が死亡し、実質、ここでゲームは終了する。この後のターンでは、ユニットの生産・補充を習得しておこう。
三河殿の用心棒は夕日のガンマン
『信玄上洛』次のシナリオは合戦処理にフォーカスした練習シナリオである。
前シナリオと合わせてゲームのシークエンスを完全に再現する事となる。
信玄の跡を継いだ勝頼は、三年間の喪に服する事なく動きだす。目障りな徳川を仕留めるべく、長篠へ出向いたのだ。
だが家康の用心棒である信長も、鉄砲隊を率いてこの地へ参戦し、戦場は両者の決戦の場と化す。
勝頼「御旗も楯無しもご照覧あれ」
織田・徳川との決戦を目指すも、倍近い敵との戦いは苦しいものとなる。一撃を加える前に洗礼を受け、攻撃後も反撃も受けて、多大な被害を被るからである。
- 合戦システムの特徴
- 防御側の鉄砲と山岳が先行
- 防御側の鉄砲は二度攻撃
- 被害はその場で適用
- 被害差により敗走判定
- 移動ターンへの持ち越し処理
- 戦力差により退却判定
- 敵戦力退却時に追撃判定
羽柴秀吉「鉄砲隊、撃て!」
山県昌景「馬防柵を回り込め!」
武田の騎馬軍団は、敵の強力な鉄砲隊の洗礼を受けた。その後の攻撃で戦果を得るも、再び受ける反撃で、更に大きな被害を受けてしまい、軍は敗走してしまう。
穴山信君「た、退却じぁー」
信玄上洛では、侵攻側の被害が防御側の被害より大きい場合、敗走する可能性がある。士気の低下により、軍の維持が困難となり敗走する事を再現している。また合戦が長引くと、厭戦気分が発生して退却する事も再現している。退却時には追撃戦も発生し、武将が討ち取られる事もある。
内藤昌豊「ここで我等が身代わりに」
馬場信春「国へ戻り立て直しを!」
圧倒的な戦力差の前に、武田の名臣達が次々と討ち取られていく。しかしその死に様は皆、古の今井兼平を見よとばかりの堂々としたものである。それを見せ付けられては、さすがに織田も先へは進めない。
このシナリオでは、ほぼ確実に負けるだろう(そもそも勝利条件が無い)が、負ける事から得るものは大きい。このシナリオを体験する事で、次のキャンペーンシナリオでの行動に役立てて欲しい。
(追加シナリオページにて追加シナリオを公開しています)
第一弾「謙信上洛」
第二弾「叡山焼討」