『信玄上洛~武田の御旗を打ち立てよ~』収録シナリオ
信玄上洛はステップアップ方式のルール・シナリオ制を採用しております。
シナリオを順にプレイする事で、自然とルールを覚えていける仕組みです。そしてご自身でシナリオを作成する事によって、更に趣味の世界が広がることでしょう。
まず最初の練習シナリオ2本でゲームシステムが理解されていきます。そしてキャンペーンシナリオで信玄視点での上洛戦を展開。続いてグランドキャンペーンでは勝頼視点での武田家運営に悩む事となるでしょう。
最後の今川義元の上洛戦シナリオでは、伊勢湾エリアの制圧を目指すシナリオとしていますが、そこからシナリオの拡張、そして自作シナリオの作成へとつなげていけるよう構成しております。
発売後に公開された追加シナリオでは、上杉謙信でプレイする「謙信上洛」と、織田信長でプレイする「叡山焼討」をご用意しています。
(追加シナリオページはこちら)
◇ 西上作戦 (練習シナリオ-1)
スタート
1572年9月より6ターン。
開始時期は北条との三増峠の戦いも終わり、両者の同盟関係が回復し、武田家の西上作戦が発動されています。武田本隊の遠江侵攻、秋山支隊の東美濃侵攻より、信玄の死亡、武田の上洛軍の撤収まで。
シナリオ概要
プレイヤはゲームが開始すると同時に、史実同様、美濃と遠江へ侵攻します。
面倒な作戦準備なしに、いきなり合戦が始まります。
本シナリオではゲームの各システムを習得する事となります。
ターンが進む毎に、ステップアップ形式で以下のシステムを習得できます。
- [集結] 侵攻準備の各地からの移動システムを習得
- [侵攻] 敵エリアへ侵攻する事で合戦システムを習得
- [掌握] エリア制圧と二次移動そして武将の補充システムを習得
- [増援] 続けて三河へ侵攻する事で増援システムを習得
- [撤退] 信玄の死亡により撤退(事実上のゲーム終了)
- [補充] 帰還後の生産ターンにて生産・補充システムを習得
ルールは基本ルールのみを使います。
大名・武将ユニットのあり方。戦力ユニットの種別とそれぞれの特性。ゲームの基本システム。ターンが進む毎に、これらを理解できることでしょう。
ルールとしては「生産ターン」→「移動ターン」→「合戦ターン」という順序で進むのですが、ここではあえて逆の順序で理解していただくシステムを取っています。
◇ 長篠合戦 (練習シナリオ-2)
スタート
1575年3月より3ターン。
長篠城をめぐる武田と徳川の争いへ、織田が大規模な援軍を派遣。武田の侵攻と撤退を取り扱います。
シナリオ概要
プレイヤは開始と同時に、長篠(木曾口)へ侵攻します。先手の織田鉄砲隊による被害の大きさに衝撃をうける事でしょう。更に撤退時の追撃戦が追い討ちをかけてきます。敗戦の痛手を痛感すると共に、合戦に望む準備を考えさせられるシナリオとなります。
本シナリオではゲームの補助的なシステムを習得する事となります。
わずか3ターンですが、当初はあまり出会う事がない敵鉄砲隊の威力と、追撃戦を体験できます。
- [集結] 合戦前の部隊集結
- [合戦] 敵鉄砲隊の威力を体感
- [追撃] 追撃戦のシステムを習得
最初のターンに移動、翌ターンに合戦、そして最終ターンに撤退し追撃戦を受けます。
こうした極めて短いシナリオとなりますが、ここでは合戦ターンのシークエンスを習得できると共に、翌ターンの移動フェイズで徹底する事で追撃戦を理解できます。
信玄上洛では、戦力ユニットの兵科によって合戦の処理順序が異なります。そのシークエンスを実際に複数の兵科ユニットが登場する事で体験できます。
◇ 信玄上洛 (キャンペーンシナリオ)
スタート
1571年9月からのスタート。
練習シナリオ-1と違い、西上作戦より1年前からのスタートとなります。
シナリオ概要
北条と上杉が同盟している為、彼らの動きを無視した上洛作戦は難しいでしょう。史実では、これより上杉を越中で釘付けにしつつ北条との戦いが開始され、上洛戦への準備が整えられていくのですが、そうした信玄視点での上洛戦とは何だったのかを体験する事となります。
このシナリオはキャンペーンという事もあり、特別ルールが多くなってきます。勢力間の同盟に関する決まりごとや引継ぎなどに関するものですが、そうした特別ルールが多く入ってきても、これまでのステップアップの過程で習得しやすい形式としています。
◇ 御旗楯無 (グランドキャンペーン)
スタート
1572年9月から1576年11月まで。
キャンペーンシナリオとの違いは、勝頼視点で武田家運営プレイとなる事です。もちろんシナリオ開始時は信玄も生きていますが、ゲームの途中で勝頼へ代替わりする事となるでしょう。
シナリオ概要
史実に近い形で展開するのか、逆にもっと積極的に展開していくのか、はたまた三年喪に伏せよという遺言を守る親孝行プレイを行うのか、プレイヤ側の基本戦略が非常に重要になってくるシナリオとなります。
信玄の西上作戦からのスタートとなりますが、信玄が死亡した後の撤退・引継ぎなど考えると、信玄での進出限界地点を最初から想定した長期戦略を組み立てる必要があるのです。そうした意味において、本シナリオは「信玄上洛」シナリオとは異なるプレイスタイルとなるでしょう。
◇ 上洛でごじゃる (自作指南シナリオ)
スタート
1560年3月スタート。
今川義元の上洛戦を行います。上洛戦とはいっても、伊勢湾エリアの掌握を目的としたシナリオです。拡張する事で京まで目指す事もできます。
シナリオ概要
表向き、今川の上洛戦と言われる戦いとは、伊勢湾エリアの掌握を目指していたのではないかという説に基づき、シナリオ化を果たしています。
ただもう一つ、本シナリオはユーザー側の自作シナリオ作成を促進する為、そのチュートリアルとしての側面も持っています。そうした自作シナリオを作る事で、歴史とゲームの相性を深めるアイテムとしたかったからです。
ミニシナリオの作成から、その改変、そしてキャンペーンクラスのシナリオ作成へと進む事が、挫折も少なく、より多くのユーザーが進んでいただける方法ではないかとの判断で、このシナリオを入れてみました。