太平洋決戦~全軍突撃せよ~の世界
『太平洋決戦』は太平洋の各地域を、幾つかのエリアで区切っています。またエリア外のボックスとも、移動という要素で結びついています。プレイヤが編成した部隊は、このエリアの中を移動し、米軍部隊と戦う事となります。
エリアの数は多くありません。但し、侵入する場所や順序が違うと、結果も異なります。その組み合わせから戦果を予測し、より有利な行動を取らなければなりません。
またゲームの世界は、エポックという単位で区切られています。それぞれのエポックは約2ヶ月に相当し、そこでの戦果や結果は、次のエポックへ引き継がれます。
エポック1:激突!珊瑚海.(1942/04-05)
エポック2:運命のミッドウェー(1942/06-07)
エポック3:緊迫のソロモン海(1942/08-09)
エポック4:激闘!南太平洋(1942/10-11)
エポック5:ガダルカナルの攻防(1942/12-)
各エポックは3ターン+αで構成されています。まず補充を受け取り艦隊を編成し、各エリアへ移動して米軍と戦う事となります。被害は次のエポックへ引き継がれる為、上手く展開を続けていくには、プレイヤの戦略眼を必要とします。
戦略性と作戦
『太平洋決戦』は、作戦級ゲームの雰囲気を持つ戦略級ゲームです。プレイヤは部隊を編成し、敵がいるエリアで戦う事となります。
そしてその戦闘システムにおいて、空母戦ゲームの醍醐味である航空隊の編成を、二次に渡って編成します。その攻撃隊が戻ってきたら、次のターンに攻撃隊を再び編成させる事もできます。但し航空隊は消耗度も大きく、そう何度も反復攻撃をかける事はできません。ある程度攻撃を加えると、撤退して次のエポックへ進む事となるでしょう。
ひとつのエポックは約2ヶ月に相当します。あるエリアでは空母戦が発生し、別のエリアでは艦隊戦が発生するといった事もあり得ます。これは、第一次ソロモン海戦と第二次ソロモン海戦が、同じエポック内で発生する可能性を意味します。
こうした柔軟なシステムにて、戦略級空母戦は展開されるのです。
エポックのシークエンス
各エポックのシークエンスは簡単にしています。
補充を受け取り、艦隊を編成し、移動して攻撃。移動と攻撃は三ターンです。その後、追撃フェイズという名の潜水艦攻撃。このフェイズがあるので、撃沈まではいかなくとも少しでも被害を与えよう、という意気込みで攻撃できるのです。
シナリオ展開
戦略級空母戦ゲームとして、キャンペーン制に注力していますが、単体エポックでのプレイも可能としました。。
また練習シナリオとして、スラバヤ沖海戦のエポックを追加。ここで、艦隊戦と航空隊攻撃を習得できます。また当然ながら、珊瑚海の結果がミッドウェーに引き継ぐプレイも可能です。
次にキャンペーンシナリオとして、ガダルカナル島をめぐるキャンペーンを設定しています。このゲームの醍醐味であるアイアンボトムサウンドでの戦いが中心となります。
最後にグランドキャンペーンとして、全てのエポックをプレイするシナリオを設定しました。これにて、太平洋戦争のターニングポイントとなった、1942年の戦いを体験する事となります。ここでは、空母を温存しての一大空母決戦や、航空隊が消耗しての艦隊突入作戦が発生するでしょう。